炭疽(たんそ)という病気の名前は、さまざまなメディアからの情報としてお聞きになった方も多いと思います。この炭疽という病気は古くから世界各地でみられ、現在でも年間5000人ほどが感染しているそうです。感染多発地域としては、北欧、カナダ、アメリカ、発展途上国などとなっています。つまり炭疽菌は、自然界に存在するものであり食物連鎖の一端を担っていますが、この炭疽菌の特性、特徴を利用し生物兵器としてテロリストたちが悪用する危険性を世界中の人々が不安に思っています。
ここで、炭疽菌を使用した事件を想定した場合、どのように対応したらいいのでしょうか?実際問題として、危機意識はあまりないとは思いますが、「備え有れば憂いなし」です。
そこで、治療と予防(医師、薬剤師の方で詳しい情報が必要な方は、日本医師会ホームページを参考にしてください。)についてです。一般的に抗生物質ペニシリン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、エリスロマイシン、シプロフロキサシン等の投与があります。また、予防として、ワクチンもありますが国内での販売は現在おこなっていません。また、悲しいことに炭疽菌の治療としては現在、保険の適用とはなっていません。
もし、医師に相談し、治療が必要になったときには、処方せんを発行してもらい自由診療となるケースもあります。
今後、これらの薬も保険範囲内で使えるようになることを願っています。
「対岸の火事」として考えず、正しい知識を身につけましょう。

質問等については、メールにて受付けています。

今回の資料については、以下のサイトより引用しています。

■日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
■バイオテロリズムの脅威−生物兵器(炭疽菌)によるテロリズムの脅威
http://www.med.or.jp/etc/bio.html
■APhA Pharmacist Response Center
http://www.aphanet.org/pharmcare/ResponseCenter.htm

■不審な郵便物への対処方法等についてのお知らせ
http://www.post.yusei.go.jp/topic/copewith_terro2.shtm
■小麦粉等の白い粉末を郵便物として差し出される場合についてのお願い
http://www.post.yusei.go.jp/topic/hunmatu.shtm
■米国疾病管理センター:CDC 2001年10月17日付け 肺炭疽症予防投与のための暫定的ガイドライン日本語要旨
http://www.med.or.jp/etc/cdc1017.html
■米国疾病管理センター:CDC
2001年10月16日付け公式発表の日本語訳
http://www.med.or.jp/etc/cdc1016.html
■バイオテロリズムの脅威
−生物兵器(炭疽菌)によるテロリズム−(10月23日一部改訂)
http://www.med.or.jp/etc/bio.html

[HOME] [もしもの為の生物兵器基礎知識へ]

Copyright (C) 2001-2002 M&M Co. All Right Reserved.

index