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1月16日(水) 19:00 P.M.

アー、忙しい、忙しい。「立つ鳥、後を濁さず」2週間以上も会社を留守にすることは大変なことである。アレもこれも社長業の怠慢さを思い知らされる、デス。反省しきりである。中小企業の社長は皆、こんなもんだろうと、自分を慰めている。
スタンドプレイしなければ遅れをとるし、すればしたで、とてつもなく忙しくなる。何しろ、薬剤師的発想で会社経営をやっているので、尚、忙しい。手抜きは一切できない。以前、この作業を省いたことがあった。とたんにとてつもないシッペ返しを喰った経験がある。"待つより攻めろ""やったら必ず成果を確認しろ"が大事である。

日本の行政が、まさにお役所であったことを、今日ほど痛烈に思い知らされた日はないのだ…。この事件の発端はパキスタン行きに際して、日本大使館と少しはコミュニケーションを取ろうと。とある人物を介して、外務省とコンタクトをとることに成功した。なぜ人物を介さなければならなかったかと云うと、この計画作成時に、外務省にTellを入れたら開口一番、
"どなたのご紹介ですか"
"色々、お伺いしたいことがありまして…。"
"広報関係にまわします"
"広報ですか"
"それは別のルートで聞いて下さい"
延々10数分、たらい廻しにさせられて、結局の所、
"どなたかのご紹介があれば大丈夫なんですが…。"
又、一番最初にもどってしまったんであります。しかし、今度はそれなりの人物を介してみたが、
"御職業は?"
"薬剤師です"
"公文書はお持ちですか……。"
"検討しておきます"
こちらの電話番号も聞かないで、"検討しておきます"はないでしょう。「これじゃ日本で何が起きてもすぐ対応できない訳だ。」と理解した。加えて薬剤師の地位の低さを痛感したんですナ。
公文書、ハンコ、ご紹介?"ふさけんじゃないの"俺達の税金で飯食ってるプロフェッションの片われじゃないの。納税者をもう少し大事にしてもらいたいもんです。"ビルの中のこりない面々"って小説出したら、売れるだろうナ"
彼女彼らが我々の薬局に緊急の処方箋をもってきたら"処方箋に不備がありますので、発行医療機関でもう一度、発行してもらって来て下さい"又、もって来たら、"日付が期限を過ぎてますから""当薬局で、この薬の備蓄がありませんから、ここから10q位、離れた薬局へ行って下さい"……なんて云わないと彼等は判ってくれないんじゃないかナ。アッハハハ。医療関係者はネチッこいですぞ。日本の行政各省には、チト、ウンザリです……。

団長


1月16日(水)曇

報道などで紹介されている戦争による現在。家族が死に、物も無く、仕事も出来ない難民キャンプ。そんな悲惨な環境の中での生活は、日本人として、この繁栄した中で、はたしてこれで良いのか?私自身、過去に置き忘れてきたことがあるのでは?そんな事を思いつつ、今一度思考し、この目で確認したい。そして、私に何が出来るのか問いただしてみたいと、心の動きが行動意欲をかきたてた。また4名が事故なく、無事に目的を終え帰る事が、私の最大の仕事と思っている。

総務担当 鹿内 豊一


1月16日(水)

私は岩手県の薬剤師です。阪神大震災の時に神戸に駆けつけることができない自分をずっと負い目に思っていましたが、今回のパキスタン行きで少しは気持ちが整理できそうです。日本の薬剤師として専門性を生かして何が貢献できるかできるだけつぶさに見てこようと思っています。
日本は太平洋戦争後、自らの努力もありましたが、世界各国からの有形無形の援助で急速に復興しました。今度は自分たちが援助する番だと思います。昭和29年生まれの私は、おやつとして煮干を食べた世代です。脱脂粉乳の給食も経験しています。アフガン難民の食糧難には及びませんが、貧しさのかけらは記憶しています。アフガン難民を支援することは逆に日本の今を振り返ることでもあると思っています。
そして国民の皆さんには日本の薬剤師の社会的側面を見ていただきたいと思います。

薬剤師 武政文彦

 


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