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1月23日水曜日快晴

午前10時
ペシャワールよりイスラマバードへ移動。
博物館見学とのUNHCRからの予定通告であったが、昨夜来、久保田君からジャロザイキャンプを見るべきだとの提案があり、半ば強引に行きがけの駄賃とばかりジャロザイキャンプへ。
羽生さんに迷惑ばっかしかけている。「彼とは同世代なので話もよくはずむんです。」とか何とか言って。本当はあわせてくれているんじゃないかな?(※疲れてしまった。早くこのメンバーから離れたいナンテネ)
とにかく優秀な人である。
昼食はインダス川を見下ろす芝生のあるドライブインで取る。ガイドのラシードが「らくだ」に乗れというので羽生、鹿内、町田の3人で騎乗体験。コワイ。「アラビアのロレンス」はこの上からバンバンと銃撃して命中させていたっけ...。ほぼこの動きの中からでは命中できないことを確認。

森山さんがWHOと話す機会を作ってくれた。ご親切ありがとうございます。キャンプの衛生管理について議論する。結局宿題を出されてしまった。トホホホホ。
確実に難民に対する考え方が変わってきた。チト複雑である。
ただ援助すれば良いというものではない。

団長


2002年1月23日 21:15(PAK時間)CPHotelにて

まず、みなさまにお詫びです。私、実は日記をつけることが嫌いでして、22日分を今日23日に書いています。ご理解ください。

8:30AM
UNHCRペシャワールを出発し今日は、TRIBAL AREAS(コトカイキャンプ)に向かいました。
ここは、約10kmでアフガニスタン国境の山岳地帯。
約3時間の道のり、途中から警備のおまわりさんが前後を護衛してくれました。とても、危険なエリアです。考えられないほどの大きな土地に、3万人前後の難民が生活をしているそうです。(ちなみに、約3500ft、ペシャワールは、1000ft)
このコトカイキャンプは、ジャロザイキャンプなどから、引っ越してきた方が多く、比較的新しいキャンプです。

まず、ユニセフのクリニックを訪問しました。当然ですが、クリニックも男性と、女性が分かれています。そして、薬局もあります。私達、日本では考えられないほどの少ない種類のくすりでした。
次は、IMCのクリニックでした。(わたしは、同じキャンプ内で、色々な団体が、医療活動に携っているとは、考えてもいませんでした。)
ここは、約10日ほど前にできた、とても新しいクリニックで、出来た当初は、混乱していたそうですが、今は、軌道にのったそうです。私のインタビューに答えてくれたのは、パキスタンの薬剤師でした。
そして、「日本の薬剤師もここでできることは?」との問いに「なんでも出来る。手伝って欲しい。」との回答でした。とても、嬉しくなりました。われわれ薬剤師が、世界に向けてできることが、すこし見つかったように感じました。

久保田氏が、お願いしインタビューを撮影させていただいた中からです。
アフガニスタン出身。職業 医師。未婚、地雷により、両足がなく、片足は、義足の男性。
この方は、彼女がいます。このような事態にならなければ結婚する予定でした。しかし、いまは、そんな気が起きなくなってしまったそうです。(彼女は、多分向かいのテントで生活をしているみたいでしたが、この国では、タブーな質問です。)
帰りに、「平和になったら、ぜひ結婚して、医師としてもう一度がんばって!」と励まして帰ってきました。

帰りに、すこし給水所に立ち寄り200MLほどの水をわけてもらいました。この水は、キャンプ内で、地下100M以上のところから、くみ上げたものをタンクに分けているそうです。そのため、井戸は無くこの給水所がいたるところにありました。
その結果は、また・・・

坂本


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